天草訪問の第三弾「大江教会」、崎津教会、ロザリオ館の次にやってきた。ロザリオ館からは歩いても行ける距離なんだけどあいにく本日は雪が舞う肌を刺すような寒さであったため車で丘の上まで登った
ここは駐車スペースが10台分くらいしかないから観光シーズンはおそらくみんな麓のロザリオ館に置いてくるんだと思う。ちなみに観光バスは停めることができないのでツアー客は全員徒歩となるのだ
ここが天草の「大江教会」だ観光客は多くないがひっきりなしに人がやってくる。布教でこの地にやってきたフランス人ガルニエ神父が昭和8年に完成させた教会堂だ
ちなみに「大江教会」または「大江天主堂」と言われている聖堂であるが、意味に違いは無いようである。「天主」はキリスト教の神のことで特に明治時代までは「天主堂」の呼び名が多く使われていたようである
ちなみに長崎以外の古い教会で天主堂の名がつく聖堂は見あたらない
教会のとなりには農産物の物品コーナーがあった。実はこんな寒い中でもおばちゃんが出てきて商売やっとたんだよ
当日は信者さんの葬式の準備がおこなわれていてその準備が忙しくおこなわれていた。こんな時に教会を訪問するのは申し訳なく思う
【カトリック大江教会】
- 1933年(昭和8)にフランス人宣教師ガルニエ神父が私財を投げうって建設した教会。ガニエル神父は当時の地元の人から「パーテルさん」(神父の意味)と呼ばれていた
- 設計は鉄川与助によるもの。ロマネスク様式の鉄筋コンクリートで正面中央に八角形のドームがある
- 祭壇わきには2人の殉教者の像がある
- この教会が建てられるまえの1907年(明治40)、与謝野鉄幹、北原白秋、吉井勇、木下杢太郎がこの地を訪れている。当時の印象を「五足の靴」という紀行文で書き綴っている
- ちなみに吉井勇については45年後の1952年に大江地区を再訪している。残念ながらガニエル神父は帰天されたあとだった
献金箱がまたもやガスボンベ、天草地域ではガスボンベが流行っているのであろうか?
ここも当然聖堂内は撮影禁止となっていたが崎津教会に劣らないくらいすばらしい内部だったよ
ここにもフランスのルルドの泉を再現したものがあった
ガルニエ神父の墓石と聖堂、ここの神父様はいつまでもこの聖堂を見守っているのだ
クリスマスシーズンは夜間のライトアップがきれいだそうだ。残念なことに本日は寒さでこれ以上はしのげそうにない。そそくさと退散することにする