おろくにん様が殉教した根獅子浜の「昇天石」へ行ってみた
平戸の切支丹資料館をあとにしてやってきたところは根獅子浜、「ねしこ」と読むらしい。ここは長崎県でも屈指の海水浴場だそうで日本の水浴場88選に選ばれたこともあるらしい。
そんな美しい海水浴場であるが、禁教下の隠れキリシタンが処刑された悲しい歴史があるのだ
ここの砂浜には「昇天石」という岩がある。1566年(永禄9)に「おろくにん様」と呼ばれる一家をはじめ総勢70名のキリシタンたちがここで殉教した。砂浜の海水が地で真っ赤に染まったそうだ
砂浜の入り口には鳥居がある。キリシタンの殉教と関係があるのか知らんけどここの砂浜のすぐとなりには八幡神社という神社がある
肝心の昇天石であるがここから50mくらいのところにあるらしい。俺はさすがにここで海水浴はムリだわ
波打ち際に3つの岩がある。ここが昇天石として紹介されているところもあるんだけど実は違うのだよ
残念ながら本日は悪天候の上に波も荒い、しかも訪問した時間が満潮に近かったので昇天石は海中に沈んでしまっていた
しかしながら打ち寄せる波間に昇天石をギリ発見することができた。
このような辺鄙なとこにある砂浜でも昔の殉教の歴史がいまもなお語りつがれているんだよ。ちなみに海水浴シーズンは地元の人はこの岩に座ったりしないそうだ。
この海岸のとなりにはルルドのマリア像がある。ルルドとはフランスの有名な泉の名前で、病気が治癒した奇跡的な例が数多く報告されているとこを再現している。
平成14年に紐差のカトリック信者がおろくにん様の捧げて建立した
マリア像の視線の先には先ほどの昇天石があるんだよ
さらにここは根獅子教会というものがあったらしい。元々は仏教寺院であったらしいのだげトメー宣教師によって多くのキリシタンが誕生した
なおトメー氏本人も根獅子浜の昇天石にて殉教している
このルルドのマリア像の上が教会の跡地となっている。昭和60年に発掘調査がおこなわれて住居の遺構が発見されたようだ。登ってみたけど竹が生い茂っていてなにも見つけることはできなかった