やってきたぜますのすしミュージアムだ。富山と言ったら「鱒ずし」、旅行に来たら必ず買って帰るという人もいるくらいの富山の定番のおみやげになっているのだ
富山の名産の鱒すしは、桜ます(サクラマス)を発酵させずに酢で味つけした押し寿司ということで、江戸時代の富山藩士で料理人でもあった吉村新八という人が藩主前田利興(としおき)に「鮎寿司」を献上したことに始まるといわれる
ややっこしいいんだけど今回訪問したのは「鱒ずし」を作っている鱒ずし製造業者の一つである源(みなもと)が運営する博物館「ますのすし」という業者の施設なのだ。現在全国的に鱒ずしが有名になったのは、この源がきっかけらしい
さっそく入ってみることにする。閉館間際ということもあって中は閑散としておったよ
営業時間は平日10:00-16:00、土日祝日は9:00-16:00
行った当日は閉館まで30分しかなかったが楽勝で全部回れたのだ
入場はもちろん無料だよ、実質商業施設だしね。入り口にはこんなものが置かれていた。福野夜高祭(ふくのよたかまつり)で使われる山車。毎年5月1日から3日に南砺市福野地域の市街地で行われる祭り
ますのすしミュージアムキャラクター「ますまる」やはり家族や子供たちが必ず記念撮影で足を止めるスポットだ
ちなみにこの「ますのすしミュージアム」は2013年12月21日に誕生した。それとほぼ同時にこのますまるくんも誕生したのだ
源のホームページでは「ますまる日記」として、ますまる君が富山の観光スポット、料理、イベントなどを紹介してくれている。書き出しはいつも「まいどはや〜」
このミュージアムは実は工場と併設されており商品の販売もおこなっている
このような茶室?のような施設も作られている
ここには広大なレストランがある。コロナ前はツアーバスの観光客とかでにぎわっていたそうだよ。ここが再び満員になることはあるのだろうか
この長い廊下を渡って工場へ向かう
個人的な先入観で申し訳ないのだが
川魚のすしってどうしても食べる気にならんのよね
やっぱ寄生虫とかそんなものを気にし始めてしまうんよね、「鯉の洗い」なんかでもたまに寄生虫にやられることがあるよね
いちおう鱒すしは米の発酵で寄生虫なんかは死滅してしまうそうだが精神衛生上食べないようにしています
鱒すしは300年の歴史を持っていて、ここでは技と伝統をいろいろな形で感じることができる。L特急懐かしいなw
昔の旅の携帯品、このコーナーでいろんなものを見てる間鉄道唱歌がずっと脳内で流れておったよ
全国の駅弁
日本国内では約300の鉄道駅でなんと2100種類以上の駅弁が売られている
ここから先は実際の工場なので撮影禁止、鱒ずしはもちろんここだけで作られているのではなく富山市内には老舗と呼ばれているところが数多く存在する。技術と伝統でしのぎを削りあっているのだよ
ますのすしの消費期限は製造から48時間でこの工場で毎日4000個、そのうちの半分くらいが県外へ出荷されていく。伝統の技といっても今ではベルトコンベアに乗ってどんどこ作られていくのだよ
ちなみに富山市内にはビッグ6と言われている鱒すし会社が存在していて下記のとおりだそうだよ
1. 鱒の寿し 青山総本舗(あおやまそうほんぽ)
2. 高田屋(たかたや)
3. 源 ますのすしミュージアム
4. 吉田屋鱒寿し本舗(よしだやますずしほんぽ)
5. 寿し工房 大辻 一番町店 (おおつじ)
6. 魚卸問屋 はりたや
その他40社ほどの業者が鱒すしを作っている
これらの製造業者は製法や味付けが微妙に異なっているそうで富山のご家庭は我が家は〇〇派みたいなごひいきにされているお店があるそうだ
ここは予約をすればますのすしの手作り体験(100円税込)も可能、職人による昔ながらのますのすし作りの実演なんかもされているそうだよ
ちなみに一昨年のデータであるが人気駅弁ランキングが発表されていて結果は
2位 信州本線横川駅「峠の釜めし」
3位 広島県宮島口駅「あなごめし」
6位 北海道森駅「いかめし」
7位 北海道釧路駅「たらば寿し」
10位 北海道小樽駅「海の輝き」
1912年から駅弁として商品名「ますのすし」を販売したところこれが大当たり
ところで「鱒のすし」ってスーパーでよくやっている全国の駅弁フェアなんかでよく見るけど年々高くなってるような気がする。ついこの前まで1000円で買えていたのに今や1300円だよ
おみやげに買って帰ろうかと思ったが今ではどこでも買えるもんなと思いやめたよ
今回は短い時間であったが鱒すしの技や歴史を体験することができてよかった
そして最後であるが驚愕の事実....
冒頭で鱒すしの原料はサクラマスと紹介したが実際使われている魚は
ニジマス( ゚Д゚)
正確に言えばトラウト(ニジマスの降海型)