今もなお被爆の痕跡を残す「城山小学校平和祈念館」へ行ってきたっぺ

注意：この記事にはグロい写真が載せられています。原爆の悲惨な状況を知ってもらいたいためあえてモザイクなどは入れていません。以上ご了承の上お読みください

 次に向かうところは「城山小学校平和祈念館」市電の平和公園で降りて猛暑の中トコトコ歩いてきたら見えてきたでぇぇ

ここは城山国民学校の被爆校舎の一部が当時のまま保存されている。長崎原爆の爆心地から約500ｍに位置しており他の市内被爆遺構とともに長崎原爆遺跡として国の史跡に指定されている

ここは記念館という長崎市の戦争時代の史跡であるが城山小学校という学校の敷地の中にあるのだ。ここの校門から入るのか？昨今はいろんな事件があるから不審者扱いされて通報されないか不安がよぎる

入口から入るとすぐにこのような銅像が目に入る。この少年平和像は約1400名の児童たちの尊い命の犠牲の上に1951年昭和26年に建てられた。この年の8月から原爆で亡くなられたかたの冥福と世界平和を祈念するために毎月9日に行われる平和記念式は2020年令和2年4月で825回、70年近くも継続して開催されているそうだよ

 誰もいる気配がなかったので入れないのかと思ったら館内におばさんが一人おった。丁寧に「入りますか？」と声をかけられたので入場させてもらうことにした

ここの平和祈念館の中には当時のなくなったかたの遺品や原爆投下直後の写真などが所狭しと飾られている

しげしげと中の展示物をながめていると、「もしよろしかったら説明しましょうか？」と声をかけていただいた。今回館内を案内していただいた方は池田善子さんというボランティアの人である。この人はなんと実際の

被爆者の方なのだ( ﾟДﾟ)

ちなみに旦那さんも被爆者のかたでここの館長さんだそうだよ。長崎にも広島にも縁のない私にとって被爆者のかたの実際の経験が聞けるまたとないチャンスである

池田善子さんの経験を要約すると下記のとおりである

• 原爆投下当時は4歳くらいだった
• 家は爆心地からかなり離れていたたが衝撃でガラス窓が割れた
• 遠くで町が真っ赤に燃えていたことだけははっきり記憶している
• 黒い雨が降ってきたこと。そして母親から絶対に外に出ては行けないと何度も注意されたこと　(母親はおそらくただ事ではないことを感じていたのではないか？)

意外だったのは......

池田さんは終戦後に通った小中学校で原子爆弾や当時の戦争の状況について学ぶことは一切なかったそうなんだよ。友達とも原爆の話をすることはまったくなかったらしい

終戦直後は父親が戦場から無事帰ってくることができたが、当時は食べるものもなくて生きていくことに精一杯、原爆のことなど考える余裕すらなかったそうなんだよ

池田善子さんには当時の写真や資料について細かく説明いただいた。ただし本人もここの平和記念館でガイドをやるまではまったく知識がなく必死に勉強したそうだよw

  来訪者からのいろいろな寄せ書き、長崎に観光に来る人たちはみんなハウステンボスなどのアミューズメントパークに行ってしまいうので是非ともこういったとこにも足を運んで欲しいと言われていた。私が来てくれたことをとても喜んでくれた

原爆投下当時は戦争が激しくなり児童の登校は禁止されていたので在校生1400名近くは全員自宅周辺で亡くなった。替わりに三菱兵器製作所関係の方がこの学校に勤務していた

池田さんの説明で興味深かったのが爆心地(原爆投下の真下)にいた人で一人だけ生き残った人がいたということだよ。彼はたまたま防空壕の中にいて原爆の熱線を避けることができたのだ

 基本的に館内は撮影自由だが池田さんの執務場所だけは撮影禁止だった

懐かしいぃぃぃい！　小学校の時の机

ここは入場料は無料、館内にはwifiルーターも設置されている

当時の校舎の柱の１部が今も保存されている

小学校の敷地の中にあるので戸惑ったけども自由に入れます

是非とも原爆資料館とセットで訪問することおススメです。