次にやってきたのは東莱の福泉洞(ポクチョンドン)古墳群だよ。朝方はずっと曇っていたけど昼過ぎになってようやく晴れ間が見えてきた。日本にも古墳と呼ばれているものは全国各地にあるがここ韓国にもたくさんある。福泉洞古墳群はおおよそ3世紀から7世紀、つまり李氏朝鮮時代のはるか前の新羅、高句麗、百済の三国時代に作られたものとされているらしいんよね。
入り口はこんな感じ。忠烈祠からずっと歩いてきたからもう足はガクガクだよ
韓国の歴史的観光地ってほんとうに整備がきちっとされていてとてもきれいだよ
平日の昼間だからか人はまばらだったよ。ここから数千点にもおよぶ土器、金銅冠、金製耳飾り、馬具、鉄ていなんかが出土したらしい
具体的にどこのどいつの墓なのかはわからないんだけど古代の王朝「伽耶」の支配者ではないかと言われている
古墳ってよく知らないけどここは長さ約700m、幅約100m、高さが50mあってかなり大きい。支配者が権力誇示のために古墳の大きさが権力の大きさを象徴するみたいだからね
この古墳もユネスコの世界遺産登録を目指しているみたいなんだけど周囲のマンションの乱開発でとん挫しているらしい。世界遺産は周囲の環境も考慮されるみたいだからね
ちなみに日本の最大の古墳とされている奈良の仁徳天皇陵はずっと本格的な調査はされていないそうで昨年やっと宮内庁と大阪の堺市が合同で調査をやろうということになったらしい。宮内庁が調査に消極的なのは天皇の墓を採掘するなんて不敬だとか天皇は日本人でなければならないので朝鮮や大陸の遺産が出てきたら宮内庁は困るとかいろいろ言われているけれど、1500年もの間ですでに相当盗掘にあっているらしいね。
古墳の上に見えるドームが資料館になっていて当時の鉄製の甲冑や武器が展示されている。もう足がガタガタだったので行く気力はすでになかった。ちなみにスマホの万歩計アプリを見ると朝からすでに12km歩いているわw
日本の古墳の話に戻るけど、宮内庁のホームページ見ると日本には古墳はなんと899個もあるらしいんよね。歴代天皇の陵墓リストっていうのもあってそこだけでも124カ所、そのほとんどは宮内庁により敷地は赤外線センサーや警備員によって厳重に管理されていて誰も一歩も中に入れない。
こういったふうにもはや公園と化している韓国の古墳とはあつかいがまったく異なっとるわ
ただし江戸時代なんかは仁徳天皇量はだれでも立ち入れたらしくて地元の人たちは薪をとったり狩猟したりとかやってたらしいけどねw
次は福泉博物館に行ってみるわ