ムグンファ号に乗ってソウルからプサンまで行ってきたっぺ (韓国旅行5日目)
ソウルもいよいよ行くところがなくなってきて今日はプサンに向かうことにします。実はプサンは10年前に行ったことがあるのですがその時は旅行じゃなくて仕事でした。しかも1泊2日の強行日程でどこにも遊びに行けなかったので実質今回が初めてのプサン訪問になります。
ソウルからプサンへの行き方は大きく飛行機、電車、バスの移動手段がありますが自称「鉄っちゃん」を名乗ってる私にとってはもちろん選択肢は電車しかありません。しかも高速鉄道(KTX)ではなく韓国版急行列車のムグンファ号に乗りました
14:26ソウル始発のプサン行
日本のホットモットが中にありました。テイクアウトのみでおおむね700~1200円って感じ。やっぱ高いな
日本と違って駅のホームには改札がないのだ。しかもホームは広くて低いよ。日本だとよく駅のホームから酔っ払いや老人が落ちてしまってケガをしたり、電車が止まってしまったりすることあるけどここではそんなことなさそうだよ
そして10分前くらいにムグンファ号が入線。先頭の気動車はKORAILのロゴが映えててカッコいい!!この機関車はもとはシーメンス社のものを韓国でライセンス生産したものらしい。ちなみにムグンファとは韓国を代表する花「ムクゲ」の意味
ちなみにソウルからプサンまでは約400km 日本で言うと東京から大垣くらいの距離だ。これを5時間半くらいかけて走る。途中の停車駅は21駅だ
客車の行先掲示板だよ。昔の旧国鉄みたいでノスタルジーを感じる
各車両には車掌さんが乗車していて扉の開閉は各車両にある開閉スイッチを手動で押しておこなうのだ
今日は平日の昼間だというのに乗車率は80%近くだった。車両はさすがに古さを感じさせるものだったが座席はとても広い。日本のグリーン車とくらべても遜色ないんじゃないかな
そして乗車前に買っておいた水(100円)、ビール(160円)とベビスターラーメン(150円)
ソウルを出発して爆睡してしまい気がつたらすでに水原(スウォン)を通過してしまっていたよ
15:35 天安(チョナン)に到着
民族独立を掲げて戦った韓国の英雄である柳寛順(ユ・グァンスン)の故郷で反日の象徴である独立記念館のあるところだ。機会があったら是非とも訪問してみたいと思っている
15:59 鳥致院(チョチウォン)に到着
ここでとなりの席に地元のばぁさんが乗ってきた
韓国の車窓をしばらくながめていたんだけど日本とちがってずっと同じような風景が続いて退屈このうえない
16:25 新難津(シンタンジン)到着
とにかく人の乗り降りが多い。まぁ逆に急行列車で長距離移動するオレのほうが珍しいんだろうけどさ
16:26 大田(テジョン)に到着
人口150万人で韓国で5番目に大きい都市。プロ野球ならハンファ・イーグルス、サッカーKリーグなら大田シチズンの本拠地だ。ちなみに韓国の超エリート大学であるKAIST(韓国科学技術院)もここにあるらしい
ここで大量に人が降りていった。やっぱ若者が多いな
16:41 沃川(オクチョン)に到着
韓国のほぼ中央部に入ってきた。山間部で田舎の風景が広がってきたよ
17:01 永同(ヨンドン)到着
韓国有数のブドウの産地、けっこうワイナリーがたくさんあるらしい
しかし急行といって半分バカにしていたがとにかくよく飛ばすよ、体感速度でおそらく130km/mくらいは出てるんじゃないかな?
高速道路と並走、自動車も相当なスピードで飛ばしているがそれでもピュンピュン追い抜いていく。
17:29 金泉(キムチョン)に到着 人口15万人の都市
18:00 倭館(ウェグァン)に到着
ご存じのとおり「倭」とは日本のことをさす。豊臣秀吉の朝鮮出兵の時代にここに兵糧米の備蓄倉庫があったことから由来しているらしい。
韓国人よくこんな地名で発狂せんのかよw
電車は徐々に速度をゆるめていく。巨大な高層ビルが立ち並ぶ景色となってきた
18:20 大邱(テグ)に到着
人口250万人で韓国第3の都市、プロ野球でいえばサムスンライオンズ、Kリーグは大邱FCの本拠地だ。2011年に世界陸上が開催されたことでも有名だよね。
韓国や中国で特有の細くて高いマンション、地震のない国特有の建物だね
18:24 東大邱(トンデグ)に到着
電車は東大邱を出発、もう4時間近くも電車に乗っているといい加減につらくなってきた。こんな長時間電車に乗るのは青春18きっぷで大阪に行って以来かな
気のせいかも知れないが韓国って日本と違い戸建の住居が少ないような気がするね
18:52 清道(チョンド)に到着
闘牛が盛んなところ、公営のギャンブル施設があって闘牛の勝ち負けを競って盛り上がるらしい
もう夕方の7時を過ぎてだいぶん日が落ちてきた。こうやって車窓の写真をカメラで撮っていると大邱から乗ってきたとなりの韓国人のおばちゃんが話しかけてきた。言葉はわからんかったので残念
今回は何を血迷ったかソウルからプサンまでムグンファ号で行くことにしたけど車内は快適だったし楽しかったよ。韓国では急行列車っという位置付けだけど日本なら特急クラスと言っていいレベル
これで2600円くらいでプサンまで行ける。韓国で唯一うらやましいと思えるのは公共交通機関の値段の安さだよ。まぁ赤字部分は国の税金で補填されてるらしいけどね
19:05 密陽(ミリャン)に到着
ここは韓国でもっとも有名なアリランのひとつである密陽アリランの発祥の場所だよ。
バッグの中から栄養ドリンクが出てきた。ソウルのゲストハウスのにいちゃんからもらったやつ
そしてプサンに到着だ。人口340万人で韓国第2の都市
ソウルから引っ張ってきたロテム社製の8200型、改めて思うがとてもかっこいい。客車列車が少なくなってしまった日本でも復活してほしいよ
乗客がみんな降りてしまってだれもいなくなってしまったけどおれだけ残ってしばらく列車の写真を撮ってた。不思議そうな目で眺める駅員ww
韓国には鉄っちゃんおらんのかよ
今日はもうこのまま予約しておいたホテルに戻ろう